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IZU AKAZAWA

 クラゲの三太郎 

 
  
 
 北風がやさしく吹いて 金粉をまぶしたような海でした
 あたしがクラゲの三太郎にあったのは春の夕暮れです
 三太郎はミカン色の海のなかでぽこりぽこりと踊ってました
 ぷよぷよのサングラス まあるいお月さまはクラゲの三太郎です
 三度笠のような大きな頭を揺らしながら ぽこりぽこりと踊ってました
 ひょっとこ踊りの三太郎が 泣きたくなるほどおもしろくて
 あたしも真似をして 頭を揺らして踊りました
 あたしのぽこりと 三太郎のぽこりと
 ときどきあたしのお尻に 三太郎の柔らかなお尻があたります
 ふたりはおかしくてうれしくて 頭を揺らしてお尻をぶつけます
 ふたりならんでぽこりぽこり おしりをぶつけてぽこりぽこり
 ミカン色の海が暗くなるまで ぽこり踊りはつづきました
 
 
  くらげ
 
 
海爺の歌 2005-3-31

  

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赤沢スペシャルエッセイ 2005

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